今、注目を集める「免疫」とは? 訪問看護師さんへのアンケート結果を元に「免疫」や「栄養と免疫」の関係について深掘りします。
看護師さんの94%が答えました※ 「免疫力の低下は感染症の重篤化リスクになると思う」
※とても思う=32%、思う=62%、あまり思わない=6%、思わない=0%
- 体の中にいる弱い病原体も、免疫力低下で感染症の原因に!
- 私たちの身の回りには、「体の外から侵入する強い病原体」から「体内に普段からいる弱い病原体」まで、さまざまいますが、「免疫」という働きによって体は守られています。「体内に普段からいる弱い病原体」は、免疫力のある健康な時は問題ないのですが、免疫力が低下したことで暴れ出し、感染症を発症してしまうことがあります。その中には薬が効かず治療が困難になる「薬剤耐性菌」という菌もあり、注意が必要です。
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調査概要
調査内容:訪問看護現場における「感染症予防と栄養ケア」に関する実態調査/調査期間:2018年3月26日から4月27日/調査対象:全国の訪問看護ステーション8212施設(訪問看護師対象)/調査方法および回収方法:郵送調査後、FAX及びインターネットにて回収/回答数:549件(回答率6.7%)/調査主体:ニュートリー株式会社 - 免疫力が低下しやすい高齢者はとくに注意!
- 免疫力は20代をピークに加齢とともに低下。それによって、感染症などの疾患が増加します。
- 参考:「からだと免疫のしくみ」(上野川修一著 日本実業出版社)Goldesein A.L.,etal.”Physiology and Cell Biology of Aging”Raven Press(1979)より
- その他にも、このような状態の方は免疫力が低下しがちです。
- 低出生体重児・がんの治療中・糖尿病、肝疾患、腎疾患(透析療法中)・激しい熱傷や外傷後・大きな手術の後
- 免疫力を上げる生活習慣
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日頃の積み重ねが大事なので、できることから始めましょう。
- お風呂で体温を上げて血行促進&リラックス
体温を上げて血液やリンパの循環をよくするためにバスタイムを活用しましょう。ぬるめ(38℃~40℃)のお湯に15~30分ほど浸かる半身浴がおすすめです。また、アロマオイル等の香りでリラックス効果を高めるのも効果的。 - 意識して体を動かす
エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を上り下りしたり、電車やバス利用の際は1駅分や1停留所分を歩いたりしてみましょう。 - 寝る前のストレッチ
良質な睡眠はダメージ回復のために重要です。寝る前には軽いストレッチをしてリラックスすることで睡眠の質を高めましょう。
- お風呂で体温を上げて血行促進&リラックス
- 参考文献:「介護保険施設のための できる!感染症対策」四宮 聡 著(株式会社リーダムハウス)2017 /「免疫力をしっかり高めるコツがわかる本」監修:プルミエールクリニック院長 医学博士 星野泰三 発行:株式会社 学研パブリッシング /「それでは実際、 なにをやれば 免疫力があがるの?」 著者:飯沼 一茂 発行:株式会社 ワニブックス /「免疫力を上げる31のルール」監修:新潟大学名誉教授 安保徹 発行:株式会社 学研パブリッシング