・・・数多ある嚥下・栄養補助食品を検証。「食べられない」でお困りの方の問題を解決し「食べられる」に導く!
むせ・誤えんを防ぐ飲み込みやすい飲料とは?
今回検証するのは
「飲み込みやすい飲料の条件」!
突然ですね?!
“飲み込みやすい”というのは、最近ニュースで耳にする“誤嚥”と関係がありそうですね。
察しがよいですね。そうなんです。
高齢化により患者数の増加が危惧される嚥下障害。誤嚥性肺炎を予防するためにも食事に配慮する必要があります。
いつもの飲み物が実は危険!?
まず押さえておきたいのが、嚥下障害の方にとって、飲み込みにくい代表格が、実は飲料ということ。
サラサラとした液体は、喉を流れるスピードが速く、まとまりにくいことが理由です。嚥下障害の方は、飲み込む瞬間に気管に蓋をするタイミングが合いづらく、本来食道に入るはずの飲み物が誤って気管にこぼれ落ちてしまうのです。これを誤嚥といい、発展すると、誤嚥性肺炎になることも。
飲み込みやすくするひと手間とは?
怖いですね!どうにかできないんでしょうか?
そんなサラサラの飲み物を飲み込みやすくするには、ある“ひと手間”を加えることが必要です。それは「とろみをつける」こと。
嚥下障害の患者さんは、サラサラとした飲料の飲み込みにくさを改善するために「とろみ材」を使っています。飲料に、とろみ材を混ぜて、とろみを付けることで、ゆっくりと喉を通過し、誤嚥を防ぐことができます。
飲み込みやすいとろみ飲料の条件は、主に3つ。
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ダマがないこと。
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時間や温度の変化で、とろみに影響が出ないこと。
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口の中でとろみの粘度が維持されること。
そんなとろみ飲料を作れるのが、とろみ調整用食品「ソフティアS」。病院や介護施設などでの使用実績があり、消費者庁から「えん下困難者用食品」の表示許可を得ています。パッケージについているこのマークが目印!
専用のとろみ材の実力を見てみよう!
「ソフティアS」を使ってその実力をみてみましょう! 飲み込みやすい条件がクリアできているのか? 研究室で大実験~~!!
どうでしょう。ダマはないですか?
(左:片栗粉を使用/右:とろみ調整用食品「ソフティアS」を使用)
ソフティアSを飲み物にいれて混ぜるだけで…。ダマにならず簡単に溶けました!これなら安心して飲むことができますね。
時間や温度の変化で、とろみに影響は出ていないでしょうか?
まずは時間経過をみてみます。飲料と混ぜ合わせてから約2時間後、時間が経過しても同じ粘度を保っています!
これなら時間を気にせず、食事を楽しみながら飲む事が出来ますね。
次に温度変化。ソフティアSでとろみをつけた水が入った容器を熱湯につけても、とろみの状態に変化がほとんどありません。
これなら、温かい飲み物でも美味しく飲めますね!
※とろみ液の温度=50℃
口の中でとろみの粘度が維持されているでしょうか?
口の中を再現するために、唾液に含まれる酵素・アミラーゼを加えてみます。
ソフティアSを使ったとろみ飲料は、とろみがしっかり残ったまま!
これなら口の中でもとろみを維持でき、誤嚥を防止できます。
とろみなら「片栗粉」でもいいのでは?と思ったあなた、実はおすすめできない理由があります。
ここで比較実験をしてみましょう。
先ほどと同じく、片栗粉に、唾液に含まれる酵素・アミラーゼを加えてみます。
すると、サラサラな状態に戻ってしまいました。これだと誤嚥のリスクが高くなり非常に危険です。
※どちらもアミラーゼ1.5ml
【検証結果】
片栗粉の場合は液体になるが(左)、ソフティアSで作った飲料はとろみを維持(右)
「ソフティアS」を使ったとろみ飲料はダマがなく、時間や温度でとろみに影響が出ず、口の中でとろみが維持されることがわかりました。
条件をすべてクリアしています!
さらにこのとろみ材にはすごい特徴が!? 一般的にとろみがつきにくいと言われている、塩分が多いものや酸味があるものなど、どんな飲み物でも、同じ添加量で同じとろみがつけられるんです!
それは使いやすいですね!
飲み込みやすいだけでなく、とろみ付きの炭酸飲料や、さらにお酒まで、レシピも多数。見た目も普通のドリンクと変わらず、おいしそうですねぇ!
最近では、進化を遂げて「とろみ自販機」なんてものも話題です。
むせがあって困っている方はとても多いので、誤嚥のリスクがある方に役立つ製品がたくさんあるのは嬉しいですね。
うまく飲み込めないのであれば、うまく飲み込めるような工夫がある。心強いですね!
食の総合研究所の検証は、まだまだ続く!
次回もお楽しみに!
問題解決する栄養療法食品
ソフティアS