問題解決する栄養療法⾷品

食べられないが続いて、褥瘡(じょくそう)に⁈
高齢者の傷の一つに、3つの栄養素で改善!

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傷がなかなか治らない…
「おやっ?」と感じたら見過ごさない。

 「若い頃はすぐに治った傷が、なかなか治らない…」と感じることはありませんか? すり傷が治りにくい、いつまでも傷あとが残っているという場合は、肌の再生能力が落ちてきたサインでもあります。
 高齢者の場合、加齢とともに皮下脂肪が減り、皮膚が極端に薄くなったり、内出血しやすくなったりします。特に要介護状態の方、寝たきりの方であれば、ベッドでの体位変換でこすれる、車イスでの移動時に服の上から腕をつかむといったほんの軽い圧力でも、傷を負ってしまうことがあります。1)昨今では、老人ホームやデイサービスなどで傷ついた利用者の皮膚に「この傷はなに?虐待?」と家族からの苦情が発生する報道も注目されました。
 加齢とともに、食が進まないなどで栄養が不足し、「皮膚の脆弱化」が進むと考えられます。誰にでも起こり得る身近な問題。高齢者の皮膚の状態や傷の治癒について、正しく理解しておくことが必要です。

療養高齢者に生じる、難治性の傷「床ずれ」に注目。
指押し法で、「赤みチェック」を。

 寝たきりなどによって⻑時間同じ場所が圧迫されたり、摩擦やずれなどが加わることで⽪膚がただれたり、傷ができてしまうことを「褥瘡(以下、床ずれ)」といいます。
● ⾼齢である
● 寝返りが難しくなってきている
● ⾷事が思うように食べられなくなって痩せてきた
● おむつを使用している
といった場合は床ずれになる可能性があるため、注意が必要です。特に⾻が突出している部位は圧⼒がかかりやすく、発⽣リスクも高くなります。
 床ずれ発生の初期症状である「皮膚の発赤(赤み)」に気づいた段階で適切な対処をすれば、重症化を防げます。お尻などに皮膚の赤みがある場合は、指で押して3秒間圧迫します。この時、皮膚の色が戻らず赤い状態のままなら、床ずれかもしれません。医師による診断と適切な治療を受ける必要があります。2)

傷の治癒には3つの栄養素が不可欠。
国が認可した病者用食品に注目!

 床ずれを治す方法として、「清潔にする(スキンケア)」、「圧力や刺激がかからないようにする(体圧分散)」などの他に、実は「栄養」が深く関わっていることはあまり知られていません。
 床ずれ(褥瘡)を有する方の食事の工夫としては、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

食べていても、栄養不足は起こる

 1日3回食事を摂っていても、同じものばかり食べていたり、量が少なかったりすると、必要な栄養素が不足してしまうことがあります。
  • ● 食欲がなく、さっぱりしたものばかりを食べている
  • ● 主食中心でおかずを残しがち
  • ● 歯を失った、義歯のかみ合わせが悪い、などにより硬いものを避けている
  • ● 一人暮らしで、あまり調理をしない
  • ● 痩せて骨が飛び出してきた
  • ● 体力が落ちて動く元気がない(動けない)
 などに当てはまる方は注意です。食べる量が少ないことで、エネルギー不足、食べるものの偏りでたんぱく質やビタミン、ミネラル不足が考えられます。そのため、5大栄養素のバランスを意識した食事を心がけましょう。

負担の少ない食事メニューを

 食事は、毎日のこと。毎食のメニューを工夫するというのも、日々の介護の中では大きな負担になることも。また食欲がないにもかかわらず、単に「食べるよう」言い聞かせるのも、気持ちの面で負担になることがあります。そんな時は、医療機関や介護施設で利用されている、栄養補助食品などを活用するのも一つの手です。無理なくできることの一つとして、取り入れてはいかがですか?

治療に必要な栄養素を確保する

 擦り傷、やけど、術後などの傷と同様に、床ずれ(褥瘡)を有する場合、治るまでには、炎症期、増殖期、成熟期の過程をたどります。床ずれを治療する場合、身体が必要とする栄養素の要求量が増えるといわれています。たんぱく質、エネルギーが十分にとれていない患者(PEM患者)には、疾患を考慮した上で、高エネルギー・高たんぱく質のサプリメントによる補給が推奨されています。またビタミン類や亜鉛などのミネラル類も、治癒過程で多量に必要となる栄養素です。普段の食事だけでは摂りきれない…、そんな時は、医療機関でも利用されている栄養補助食品を活用してみては? 消費者庁が表示許可する特別用途食品「個別評価型 病者用食品」に国内で唯一“褥瘡を有する⽅の⾷事療法として使⽤できる⾷品”として表示許可3)を得た製品「ブイ・クレスCP10(シーピーテン)」が、いま注目を集めています。関与成分である「コラーゲンペプチド」「亜鉛」「ビタミンC」の3つも注目ポイントです。4)

 通信販売でも手に入りやすくなっています。医師に相談し、状態に応じて活用しましょう。
 「食べられない」を放置せず、栄養摂取状態にも目を向けて、不足しがちな栄養素を日常的に補給していきましょう。時に“できてから治す”のではなく、“つくらない”ようにケアする視点も重要です。

【参考資料】
1)2)ニュートリー 褥瘡特設ページ 床ずれの基礎知識
https://www.nutri.co.jp/nutrition/pressureulcer/
3) ニュートリー特別用途食品 個別評価型病者用食品 表示許可 取得資料
https://www.nutri.co.jp/nutrition/pressureulcer/cp10/index.html#nav3
4) ニュートリー 褥瘡特設ページ 床ずれの治療
https://www.nutri.co.jp/nutrition/pressureulcer/therapy/index.html#nav6

その他
ニュートリー 
褥瘡、そしてスキン-テア(皮膚裂傷)の最前線2019 Medical Online Product Episode Vol.23, 2019年 株式会社メテオ, 2019年
https://www.nutri.co.jp/nutrition/reference/docs/id_s_16.pdf

「栄養」から考えるスキン-テア予防
https://www.nutri.co.jp/nutrition/reference/docs/id_s_13.pdf
ニュートリー 「ブイ・クレス」より 

問題解決する栄養療法食品

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